「ハローワークの求人って実際どうなの?」
「ハローワークで転職するのはあり?なし?」
「ハローワークの転職はおすすめされないのはなぜ?」
私はいままで5回転職し、そのうち1回はハローワークで転職も経験しています。
その体験談をもとにハローワークの転職はどうなのかまとめています。
ハローワークの転職を考えている方の参考になれば幸いです。
- ハローワークとは?
- ハローワークの展開サービス
- ハローワークで求人検索の流れ
- ハローワークの転職に向いている人
- ハローワークの転職に向いていない人
ハローワークとは?
ハローワーク(正式名称:公共職業安定所)は、国によって運営されている職業紹介事業です。
「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的とし、民間の職業紹介では就職が難しい就職困難者を支援するセーフティネットとなっています。
求職者側は民間の転職サイトや転職エージェント同様、無料で求人を紹介してもらえます。
企業側も民間の求職サービスと違い、求人を掲載可能なのが特徴です。
ハローワークで行えるサービス
求人の紹介
ハローワークで求人を探す方法は2種類あります。
- 最寄りのハローワークに行き、求人機から求人を検索する方法。
- ハローワークのサイトから求人を検索する方法。
ハローワークへ直接行くか、インターネットで探すかの違いです。
検索結果はどちらの方法でも結果は変わりません。
紹介状の発行
ハローワークやインターネット経由で求人を検索はどちらでも可能です。
しかし実際に見つけた求人に応募するには、必ずハローワークで行かなければなりません。
ハローワークで発行される紹介状がないと、求人に応募できないからです。
求人の中には長期キャリアの形成を図る観点から、35歳未満を対象とした求人もあります。
ハローワークの職員が求職者が応募する求人の条件をクリアしているか確認し、紹介状を発行してもらいます。
就職の進め方、面談をサポート
ハローワークの窓口で就職相談が可能となっています。(予約制)
担当者制でマンツーマンで就職に関する、下記の項目の相談にのってもらえます。
- 仕事の探し方
- 求人票の見方や検索の仕方
- 面接の受け答えに不安がある
- 面接でのポイント、アピールポイント等
また就職活動の実績にもカウントされるため、失業給付金の受給条件も満たせます。
履歴書&職務経歴書の添削
履歴書や職務経歴書は就職・転職活動において、応募先の企業に提出しなければなりません。
自分で作成したも書類がちゃんと作成できているか不安ですよね。
ハローワークの職員が履歴書・職務経歴書の添削を行ってもらえます。
私も無職の時に職務経歴書を見てもらい、「専門用語が多すぎてよくわからない。もう少しわかりやすい言葉に変えた方が良い」とアドバイスをもらいました。
失業給付金の受給
退職後に転職活動する人は失業給付金を受給できます。
無職状態にとって貴重な収入源となります。
- 失業状態である
- 退職日以前の2年間、雇用保険の加入期間が12ヶ月(1年)以上ある
- ハローワークで就職活動をしている
失業給付金の具体的な給付の流れ等は下記の『【無職・失業した人必見】退職した後、するべき3つ手続き』を参照ください。
ハローワークで求人を探す手順
インターネットでも申請することは可能ですが、結局はハローワークに出向く必要があります。
- ステップ1ハローワークへ出向き求職の申込手続きを行う
- ステップ2ハローワーク内のパソコンで求職情報を入力する
- ステップ3相談窓口で求職申込の手続きを行う
- ステップ4「ハローワーク受付票」を受け取り、手続き完了
- ステップ5ハローワーク内のパソコン(求人検索端末)で仕事を探す
- ステップ6「ハローワーク受付票」を受け取り、手続き完了
- ステップ7希望する求人を見つけたら求人票を印刷
- ステップ8求人票をもって相談窓口へ
- ステップ9相談窓口から企業へ連絡
- ステップ10相談窓口で紹介状をもらう
- ステップ11企業へ応募書類(履歴書、職務経歴書、紹介状)を郵送
- ステップ12書類選考が通過すれば面接、不採用ならば書類返却
ハローワークで転職するのに向いている人
地元で就職したい
「都心で就職したけど、地元へ転職したい」
「地元に帰って、地元で仕事をしたい」
Uターン転職、Iターン転職する人には、ハローワークで転職先を探すのがベストです。
第十七条 公共職業安定所は、求職者に対し、できる限り、就職の際にその住所又は居所の変更を必要としない職業を紹介するよう努めなければならない。
引用:e-GOV 法令検索|職業安定法
現在の住んでいる住所から、転勤する必要のない求人を探せます。
私も無職の時に利用し、家から徒歩15分の求人、車で20分ほどの求人等、面接を受けにいきました。
上記の面接では残念ながら採用されませんでしたが、探せばいくらでも出てきます。
未経験の業種、職種へ転職したい
いくら職業選択の自由があれど、就職・転職できるかどうかは別問題です。
なぜなら転職したい職種や業種の経験がないと転職の難易度が上がるからです。
業種とは事業の種類、職種とは仕事の種類を指します。
- 小売業
- 建設業
- 運輸業
- 情報通信業
- 営業職
- 経理職
- 人事職
- 開発職
たとえば小売業の営業職の人が転職したいとします。
同じ営業職であれば、違う業種でも転職は難しくありません。
しかし開発職や人事職は、業務経験がなく未経験の転職となります。
転職は即戦力が求められ、未経験者と経験者では経験者が優遇されます。
転職サイトや転職エージェントは(企業の場合)費用がかかってしまう分、特に顕著です。
ハローワークは企業の費用がかからない分、未経験であっても敷居が下がります。
未経験の職種や業種へ転職したい人にとっては、転職サイトや転職エージェントを利用するよりも内定が出やすいです。
ハローワークで転職するのに向いていない人
ブラック企業で働きたくない
求職者は転職サイト、転職エージェント、ハローワーク、すべて無料で利用できます。
しかし企業側にとっては求人を掲載する際、費用が必要になる場合がほとんどです。
転職サイト、転職エージェント、ハローワークを比べてみると下記になります。
マイナビ転職 | エン転職 | doda | 転職エージェント | ハローワーク | |
掲載期間 | 4週間 | 4週間 | 4週間 | – | 2ヶ月 |
費用 | 20万円~ | 18万円~ | 25万円~ | (成功報酬) 求職者の年収30%~ | 0円 |
ハローワークは国(厚生労働省)が運営しているため、無料で求人掲載が可能となっています。
そのためホワイト企業もブラック企業も混ざってしまっているのが現状です。
「ハローワーク側でブラック企業を除外できないの?」
ハローワークはブラック企業の除外はおろか、受付拒否もできません。
「求人申込書」に記入していれば受理され、内容の精査までされていないのです。
ブラック企業には勤めたくない人はハローワークの利用はオススメできません。
質の良い求人の中から転職したい
ハローワークへの求人は前述したとおり、さまざまな企業が求人を無料で掲載しています。
求人検索を実際にみると、はっきり言って求人の質が悪いことに気づきます。
ホワイト企業なのか、ブラック企業なのか判断するのが難しいくらいです。
私も3年間の無職の末、ハローワーク経由で正社員へ就職できました。
しかし実際に働いてみると、就職した企業はブラック企業だったのです。
ブラック企業かどうかの見分け方は下記の『【就職/転職前】ブラック企業を見分ける5つの確認項目』を参照にしてください。
「1分1秒でもいまの職場から抜け出したい」
「無職から就職したい!」
という人以外はハローワークで質の高い求人を期待してはいけません。
質の良い求人を比較検討したい人は、ハローワークではなく転職エージェントの利用をオススメします。
- 希望条件にあった求人を探してくれる
- 経歴のあるプロ目線で履歴書、職務経歴書を添削してくれる
- 年収が上がる可能性が高い
- 面倒な手続きをすべて代行してくれる
私は転職エージェント(リクルートエージェント)経由で年収100万円の転職に成功しました。
その体験談は下記のリンク先にて記載しています。
まとめ
ハローワークの転職は『地元に就職したい』『未経験の業種・職種へ転職したい』と考えている人には敷居が低く、転職しやすいです。
しかし無料で掲載できてしまう分、ブラック企業や質の低い求人が多いのも事実です。
実務未経験の転職はなかなか難しく、転職エージェントでも求人が少ない場合があります。
いったんハローワーク経由で転職し、実務を数年積んだ後、転職エージェントでよりよい待遇の企業へ転職するのがベストです。
私自身もハローワークで無職から就職した時、ブラック企業でした。
ブラック企業で経験を積んだおかげで、そのあと転職エージェント経由での転職が成功しました。
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