「社内ニートしていて辛い」
「8時間なにもすることがない」
「任される仕事が雑務でなにもやることがない」
なにもせずとも給料がもらえる社内ニートになりたいと思う人も多いかもしれません。
しかし実際に社内ニートになってしまうと、想像以上にキツいです。
社内ニートはどういう状態なのか?社内ニートの人はどうすれば脱出できるか?
本記事では社内ニートの辛さ、原因、対策をまとめた記事になります。
★この記事を読んでわかること。
- 社内ニートとは?
- 社内ニートの1日
- 社内ニートの辛さ
- 社内ニートになりやすい人の特徴
- 社内ニートを脱出する方法
社内ニートが辛いのは時間を浪費しているから。

社内ニートはやるべき仕事が少なく、定時まで時間を持て余している状態です。
就業時間中はネットサーフィンを始め、ExcelやWordを開いたり閉じたりを繰り返すだけ。
他の同僚は仕事しているから知識や経験が蓄積されますが、社内ニートは得るものがありません。
そのまま遊びながらイタズラに時が過ぎ、年齢を重ねるのは時間の浪費と言えます。
周囲からは冷たい目で見られ、自身も「何をしてるんだろ」と仕事のやりがいも見失ってしまいます。
社内ニートから脱出するには、下記の3つの方法が有効です。
- 自発的に動いて仕事を見つける
- 同僚や上司に仕事をふってもらう
- 資格の勉強する
- 環境を変える(転職する)
社内ニートとは
社内ニート(しゃないニート)とは、労働者であるためニートではないが、仕事がないため社内でほとんど働いていない労働者のことである。[要出典]
就学も労働も職業訓練もしない(できない)非労働者をニートと呼ぶが、これに対し、社内ニートとは従業員としてその企業に在籍しながら、十分な仕事も与えられず、机に座って終日暇をつぶしているものをいう。[要出典] オフィスニートともいう。社内におけるニート的な存在という意味で、一部のマスコミ記事などで散見される言葉であるが、一般的には浸透していない。
引用:社内ニート
就職しているけど就業時間(8時間)を暇を持て余した人を指します。
「席に座っているだけで給料がもらえて最高」
「仕事量が多すぎてパンクしそうになるよりマシ」
「自分も社内ニートになりたい」
果たして本当にそうでしょうか。
たしかにブラック企業に勤めて心身ともに疲弊して働けなるのはリスクです。

しかし何もすることがないのも、また心身を疲弊してしまうリスクなのです。
社内ニートの1日や辛さを知るとわかって頂けるはずです。
社内ニートの1日
■1日の流れ
7:50出勤
8:00メールチェック 1分もあればチェックは終わり
基本仕事のメールが来ることがありません。
8:10デスク周りの整理
8:15とりあえずエクセルを立ち上げ、しばらく眺める
9:00ネットサーフィン
ネットニュースやgooglemapで日本を旅行
10:00近くの人と仕事と関係の無い話をする
10:30トイレに行きスマホをいじる
10:40再びネットサーフィン
転職サイトや通信教育を調べる
11:00資格の勉強をしてみる
11:30社内をぶらぶらしてみる
11:50ちょっと早いが昼ごはんを買いに行く
12:00~13:00 昼休み
13:00コーヒーを買いに行く
13:10メールチェック
13:15上司に呼ばれる(簡単な仕事を貰う)
14:00仕事を終え上司に提出
14:05再び暇になったのでネットサーフィン
14:30上司が近くにきたのでエクセルを開いて仕事をしている
雰囲気を出す
15:00トイレに行きスマホをいじる
15:10再びネットサーフィン
16:00パソコンの中のデータを整理する
16:30晩飯をどこに行くか考える
16:40晩飯の店を調べる
17:00帰る準備をする
17:10会社を出る
引用:社内ニートの1日
叱られたり、無茶な仕事を振られず、ストレスを感じないまま1日が過ぎていく。
ネットサーフィンやメールをチェック、仕事をしているフリするだけでお金がもらえますからね。
ブラック企業で働いたことのある私からすると、まるで天国のようです。
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ではこの社内ニートがなぜ辛いのか?次の項目から説明していきます。
社内ニートが辛いと感じる3つの理由

時間が経つのが遅く感じる
忙しければ時間が経つのも早く感じますよね?
「あ。もう午前中が終わってしまった!時間が経つの早いなぁ」と感じることは誰しもあります。
一方で社内ニートは任される仕事がほとんどありません。
仕事が何もない状態で、1日の3分の1を占める就業時間を過ごすのは難しいといえます。
職場で堂々と眠るわけにもいかず、主にネットサーフィンでしか暇つぶしをする方法がないのです。
ネットサーフィンを8時間近く見ることができますか?
YouTubeを8時間近く見ることができますか?
恐らくNo!と首を横に振るでしょう。
暇をつぶせて数時間でしょうし、おそらく途中で飽きるでしょう。
就業時間に仕事以外で時間を過ごすことがいかに難しいか痛感させられます。
仕事のやりがいを感じられなくなる
働く代価はなにもお金だけではありません。
顧客やお客様に喜んでいただく、成果や成果物で満足する『やりがい』も含まれています。
もっとわかりやすく言うと仕事が終わり「今日もがんばったなぁ」と自分を労いますよね。
家に帰宅したあと喉でゴクゴクと飲むビールは「仕事したなぁ」と最高においしく感じますよね。
やりがいは仕事をしていく上で自己肯定させる大切な要素の1つです。
対して社内ニートはつねに仕事がない。暇を持て余した状態です。
仕事がないと言うことは成果や成果物がなにも生まれないのです。
社内ニートでは仕事内容を人に誇らしく言えません。
社会貢献しておらず給料泥棒と後ろ指を指されているのと同じです。
仕事のやりがいを奪われているといっても過言ではないのです。
時間を浪費し年齢を重ねてしまう
同僚を含む周囲は何かしら仕事に追われている中、ニュースサイトやまとめサイトを閲覧したり、Excelや Wordを開いたり閉じたりするだけで終わってしまった。
まるでイソップ童話『アリとキリギリス』のようです。
童話の中ではキリギリスは遊んでいてアリをからかっていたせいで、冬に食料の用意ができませんでした。
現代社会のキリギリス(社内ニート)が失うのは時間と年齢です。
試しに1年(12ヶ月)の勤務時間で計算してみます。
(1日)8時間×(週)5日=(1週間)40時間
40時間×12=(年間)480時間
社内ニートの人は(年間)約480時間も無駄に過ごしているのです。
480時間もあれば国家資格も取得可能な勉強時間に匹敵します。
国家資格 | 勉強時間 |
ITパスポート | 約20〜50時間 |
危険物取扱者乙種4類 | 約40〜60時間 |
旅行業務取扱管理者 | 約200〜300時間 |
通関士 | 約350時間 |
宅地建物取引士 | 約400時間 |
ファイナンシャル・プランニング技能士 | 3級:100〜150時間 2級:150〜350時間 |
同僚や部下は自然と業務知識やスキルが向上していきます。
一方の社内ニートは何も向上せず、いたずらに時間が過ぎ年齢を重ねていく。
社内ニートしている期間、スキルアップしていない事実ほど怖いものはありません。
転職するにしても、年齢に応じて要求されるハードル(能力)も高くなっていくからです。
スキルの棚卸をした時「何をしていたのか」「何を得たのか」、「あの時もっとちゃんと仕事していれば良かった」と後悔する羽目になってしまいます。
まさに現代のキリギリスですよね。

社内ニートになりやすい人の3つの特徴

仕事の完成度が低い
- ミスが多い
- 設定している期限を遅れる
- わからないことを相談せずに進める
上記のような問題行動を繰り返ししてしまうと、『学習能力がない』『ちゃんと仕事をしてくれない』と誰からも信頼されなくなってしまいます。
信頼はゲームと違って目に見えず、誠実に積み上げていき築きあげていくものです。
仕事は信頼関係で成り立っていると言っても過言ではありません。
依頼する人を信用しているから、仕事を任せられます。
ちゃんとしてくれると思っている(信用がある)から、仕事がまわってきます。
信頼関係を失ってしまうと、仕事がまわってこないのも仕方がありません。
サボり癖がひどい
職場に1人はいませんか?
1時間に1回は10分以上のトイレに行ってたり、なにかとタバコ休憩しにいく人。
本人しに「どんだけ休憩行くんだ」とは直接は言わないでしょう。
ただし本人がいないところで「○○さんどこいった?」「タバコですかね?」「またかよ」といった会話は交わされています。
私もいままで何度か聞きましたし、答えた経験があります。
普段から頻繁にサボる癖がついていると、同じ部署の人間にも目に入ってしまいます。
さらに体調不良の時すらも、普段のサボり癖のせいで怪しまれてしまうので要注意です。
上司や同僚から嫌われている
- いつも否定的な態度や意見が多い
- 上から目線で話す
- 相手の話を聞かない
- 愚痴ばかり話す
- 協調性がない
上記のような嫌われる行動をとっていませんか?
たとえば仕事を依頼されて「えー!嫌ですけどやりますよ」と言う人と、「わかりました。いつまでにやれば良いですか?」と言う人ならどちらに仕事を依頼しますか?
だんぜん後者の快諾してくれる人ですよね。
いきなり否定から入る人にはやる気を感じられず、別にわざわざ頼む必要ないとさえ感じてしまいます。
いくら仕事に私情は挟むなと言われようが、感情は切っても切り離せません。
嫌われるような行動をしている人に、わざわざ仕事を振りたくないのが人の心情です。
社内ニートを脱出する3つの方法

自ら仕事を作る
金魚のように口をパクパク開けていても、上から餌(仕事)を振ってはきません。
野生動物のように自ら餌(仕事)を見つけにいく姿勢、つまり能動的に動く必要があります。
自分で考えで思考し自発的に動くのは求人においても、当たり前に求められる社会になっています。
営業であれば新規顧客の開拓や既存顧客のアフターフォロー。
事務職であれば四半期ごとに必要な書類の整理。
技術職であれば手順書やマニュアルの作成、修正。
現行のルーチンワークを見直してみると、何かしらできる仕事は見つかるはずです。
上司や同僚に仕事をふってもらう
「いま暇なんで何か仕事ありますか?」とは言いにくいですよね。
「そんな暇してたんなら今まで何してたん?」と返されると、「ネットサーフィンをしていました」とは言えず、返す言葉もなくなってしまいます。
「いま手が空いているのですが、なにか手伝える仕事ありますか?」と聞くのがベターです。
聞かれた側も仕事が回らない状態ならば喜んで仕事を振ってくれるでしょう。
間に合っているのなら「ありがとう。また頼みます」で次の機会が生まれます。
その一言すら言い出しにくければ、上司に進められる仕事がないか相談してみましょう。
会社としても働く対価として給与を支払っている分、遊ばせておくのはしないはずです。
資格の勉強をする
前述したとおり社内ニートを1年間過ごした場合、約480時間に匹敵します。
約480時間もあるのなら、資格取得のための時間を充てられます。
とくに働いている職種で活用される資格を取得できれば実績として上司との面談でアピールできます。
または転職を踏まえても、資格がないよりもあった方が知識がある目安となりますので有利です。
できれば民間の資格ではなく国家資格の取得を目標にすることをオススメします。
- 国の法的な裏付けのある資格
- 就職や転職に有利
- 知名度の高い資格が多い
- 知名度の高い資格ほど勉強時間が必要
- 受験期間が指定されている場合あり
- 受験料+教材費が必要な場合あり
環境を変える(転職する)
「別の会社に転職できても、また社内ニートになってしまうんじゃないか」
不安に思う気持ちは痛いほどわかります。
正直に言ってしまうと、社内ニートになるかもしれないし、ならないかもしれません。
社内ニートになるかどうかは、あなたの仕事へのとりくみ方次第で変わるからです。
転職に成功したならば、上司や同僚たちは社内ニートであることを知りません。
自分から「私、社内ニートしてました」と暴露でもしない限り、バレません。大丈夫。
高校生になって急にオシャレしたり、大学生になって髪の毛を染めるデビューのような感じです。
新しい環境(職場)で心機一転、社内ニートの苦い経験を教訓にして頑張れば良いだけなんです。
私は過去にとある職場では無能扱いされ心が病んでしまった経験があります。
そのあと転職エージェント経由で転職し、問題なく仕事をこなせています。
社内ニートは時間を浪費し、年齢を重ねているだけで無駄な時間といえます。
転職することで年収が上がる可能性もありますし、今より有意義に人生を過ごせますよ。
まとめ:社内ニートが辛いのは時間を浪費しているから。脱出する3つの方法を教えます。
社内ニートは会社からすると時間泥棒と同じです。
「なにしに会社へ来てるのか」「いつまでこの地獄が続くのか」自覚するのが辛いところ。
そのまま社内ニートを続けていても得るものは何もありません。
お金では買えない貴重な時間を浪費するぐらいならば、自発的に行動した方が有意義です。
いちばん最悪なのは、なにも行動しないことです。
あとになって「あの時、行動していれば良かった」と後悔しても遅いのです。
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